観光まちづくり委員会:奈良・北町界隈研修 平成30年02月19日(月)
研修日:平成30年02月19日(月)
研修先:奈良・北町界隈研修
参加者:8名様
2月19日(月) 近鉄奈良駅東横イン前に今回のツアー参加者8名が集合し、
なら・観光ボランティアガイドの会の山本さんをお迎えしツアー開始となりました。
ならきたまちは、かつては奈良の玄関口として栄え、多くの旅人でにぎわっていたそうです。
まずバスに乗り、奈良阪まで移動しました。
初めに訪れた場所は「奈良豆比古神社」です。読み方は「まめひこ」ではありません。
これで「つひこ」と呼びます。
能の源流となった神社でもあり、拝殿で「奈良豆比古神社の扇舞」が生まれた場所でもあります。また、神社の裏には樹齢1000年を超える大きな楠があり自然の木の雄大さに感動しました。
そのまま南下し、次に般若寺へ向かいました。その道中には鹿せんべいを今でも作り続けているお店があったり、奈良を感じながら移動しました。
般若寺は、コスモスが咲き乱れるお寺として有名でもありますが、時期が時期の為
見ることはできませんでした(残念!)。
お寺の中は、すごくひんやりしており、ふと頭を上げると立派な「銅造薬師如来立像」が。
また、暖かくなったら再度訪ねたいと思いながら一行はお待ちかねの植村牧場へ。
植村牧場といえば、奈良県内でも有数の知名度を誇る牧場です。
牛舎は明治時代からあり、日本の中でも最古の部類に入るといわれています。
一同はいったんここで休憩♪。おいしい牛乳とおいしいケーキを食べほっと一息。
牧場内には羊や子山羊が放し飼いにされておりかわいい姿にほっこりしました。
次に目指したのは、北山十八間戸。と思いきや番外編として奈良少年刑務所を
急遽訪れました。建築家の山下啓次朗が設計し、言わずと知れたレンガ造りの刑務所で
「明治の五大監獄」としてその役割を担っていました。現在は刑務所としての役割を引退し
一般開放されている時期もありましたが現在は中に入ることができないそうです。
いずれはホテル等の複合施設として新たな道を進むそうです。
そして北山十八間戸へ。道中には夕日地蔵があったりと意外と知らないところに面白いスポットがありました。北山十八間戸の創設者は定かではないですが、一説には光明皇后が病人救済のために作ったとされる説と、忍性という西大寺の僧が創建した二説が有力視されているそうです。
次に空海寺を訪れその道中では350年前に作られた南都の石橋を渡り、ボランティアガイドの山本さんからはこの地域に住んでいる人達は苗字に「田」が最後につくという面白い小話をお聞きしつつ行程も死後に近づき転害門へと足を運びました。1250年の歴史を持つ門
で大仏殿が焼けた時もこの門は焼けることなく生き延びました。
奈良県は一見地味に思われることが多いですが、中身を知れば知るほど聞いたことがある人物や出来事と関係しており、改めて奈良の奥深さを感じました。
そして最後に、八坂神社を訪れました。京都の祇園祭と同じでここでも昔には盛大な
「山」や「舞車」や「笠鉾」などの盛大な祭事が行われていたそうです。
八坂神社を最後に今回の「ならきたまち研修」は終了となりました。
私自身、奈良市に住んでいますが、近いからこそ知らないことがたくさんあり、
そうしたことを知ることでより一層地元の奈良に対し愛着が湧いたと思います。
この研修に協力してくださった全ての方に感謝をし、また次回へと繋げればと思います。
レポート作成者:株式会社 奈良観光バス 藤田 浩之氏
投稿者:総務広報委員会